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2016年2月25日 | ブログ記事

ConoHaでArchLinuxを動かすまで

traPの鯖管kazです。

ConoHaにArchLinuxをインストールした時の手順をメモしておきます。

アカウントの登録

アカウント登録しましょう。このリンクから登録すると1000円分のクレジットがもらえてお得ですよ。あの……そういうアレです。(許して。)
ConoHaは登録時に 電話認証 or SMS認証 が必要なのですが、絶対に電話認証を選択することをおすすめします。なぜなら、電話をとってくれるのがあの美雲このはちゃんだからです。SMS認証で済ます人は10割損してる。

とりあえず、登録が完了したらまず右上のメールアドレスをクリックしてメニューを開き、「アカウント設定 > 表示設定 > モード設定」で"このはモード"を選択します。

あぁ^~~~~~~~~いいっすね^~~~~~~~
# サーバー作成

ConoHaコントロールパネルから「サーバー追加」で、適当に設定します。「2.イメージ」の設定はメチャメチャでいいです。どうせ使われない。何故かと言うと、ISOから再度インストールするからです。ちなみに「OS > その他」にバッチリArchLinuxがあるので、コレを選択すればハイ終了なのですが、それだとつまらないので。

(というか、気を利かせてsshとか予めインストールしてくれてあるのですが、コレってArchLinuxの理念に反していませんか?)

しばらくするとサーバーが作成されて勝手に立ち上がるので、左のメニューの「サーバー」から先ほど作成したVPSを選択してシャットダウンします。

ISOのマウント

旧ConoHaだとコンパネから簡単にマウントできたんですが、新ConoHaではそう簡単に行きません。暗に「運営が用意したISOを使え」と言われているカンジ。

ということでAPI経由でISOをマウントします。ConoHaの中の人(?)がCLIツールを用意してくれているので、ありがたく利用させてもらいましょう。

CLIツールで簡単にISOイメージをマウントする - このべん(ConoHa)

この記事に従えばイケる……と言いたいところですが、コレ若干情報が古くて、ダメでした。

hironobu-s/conoha-iso: ISO image management tool for ConoHa

こっちが参考になります。

ということで、コンパネの「API」からAPIユーザを作成し、テナントID等を確認して、


export OS_USERNAME=*****
export OS_PASSWORD=*****
export OS_TENANT_ID=*****
export OS_REGION=tyo1
./conoha-iso download -i "http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ArchLinux/iso/2016.02.01/archlinux-2016.02.01-dual.iso"

として、しばらく待ちましょう。で、


./conoha-iso list

でさっきのISOが表示されるようになったのを確認したら、


./conoha-iso insert

で、後は支持に従っていればISOがマウントできます。完了したらコンパネからさっきのVPSを起動して、コンソールを開いてインストール作業開始です。

インストール

パーティショニング。


cgdisk /dev/vda

先頭にサイズが1007KiBでタイプがEF02のBIOS boot partitionを作成することだけを忘れなければ、後は適当でOK。私は残り全部で1つのパーティションにしました。

パーティションをフォーマットしてマウント。


mkfs -t ext4 /dev/vda1
mount /dev/vda1 /mnt

pacmanのミラーリストを日本のミラーに更新して、ベースシステム等をインストール。


loadkeys jp106
curl "https://www.archlinux.org/mirrorlist/?country=JP&use_mirror_status=on" | sed -e "s/^#Server/Server/g" > /etc/pacman.d/mirrorlist
pacstrap /mnt base base-devel grub openssh

インストールしたシステムにchrootしてrootパスワードを設定。


arch-chroot /mnt
passwd

実メモリの2倍の容量でスワップファイルを作成。


fallocate -l 4G /swapfile
chmod 600 /swapfile
mkswap /swapfile
swapon /swapfile

イニシャルRAMディスクを作成。


mkinitcpio -p linux

ブートローダをインストール。


grub-install /dev/vda
grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg

dhcpcdとsshdを有効にしておく。


systemctl enable dhcpcd sshd

あとでsshからログインするために、ユーザを用意しておく。


useradd -m -G wheel *****

さっきのユーザでsudoできるようにしておく。ConoHaのコンソールでvi使うとなんかバグったので、エディタはnanoで。


EDITOR=nano visudo

この行の頭の#を外しておく。


# %wheel ALL=(ALL) ALL

chrootを抜ける。


exit

fstabを作成する。


genfstab -p /mnt | sed -e "s/^\/mnt//" >> /mnt/etc/fstab

一旦VPSの電源を切る。


systemctl poweroff

ISOの排出

conoha-isoをインストールしてあるPCに戻って、ISOをejectします。

(☝ ՞ਊ ՞)☝ウイーン


./conoha-iso eject

ejectできたら、コントロールパネルからVPSを起動しましょう。

インストール(続き)

ここからは、SSHで先ほど作成したユーザにログインしての作業です。

キーマップ、タイムゾーンを設定。


sudo localectl set-keymap jp106
sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo

ロケールを生成、設定する。


sudo sed -i "s/^#ja_JP.UTF-8/ja_JP.UTF-8/" /etc/locale.gen
sudo locale-gen
sudo localectl set-locale LANG="ja_JP.UTF-8"

再起動してロケールなどの設定が適用されているのを確認して、インストールおしまい。


sudo systemctl reboot

お疲れ様でした

以上で完了です。このはちゃんは可愛いですね。

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この記事を書いた人
kaz

シスアド班の人です。サーバー/部内システム/インフラを管理しています。 好きな言語はPerl/JavaScript/Go、エディタはSublimeText3です。

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