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2022年12月16日 | ブログ記事

初心者がDTMを始めて8ヶ月経ってわかったこと【AdC2022 22日目】

この記事はtraP Advent Calendar 2022 22日目の記事です。

タイトルの通り4月~12月の個人的な経験を交えて、大学入学後DTMを始めたい、中でも特にtraPで活動したいと考えている人や、少しでも作曲、DTMに興味のある人に向けて様々書いていきます。

お前は誰だ

22Bの"のさーく"(nosaerc)です。普段はサウンド班にて活動しています。

2022年4月より作曲活動、DTMを始めました。楽器演奏など音楽に関わる活動経験や音感などのセンス、スキルは特にありません。

こんな曲を作ります。

1.

初めてフルで作った曲です

2.

初めてコンピに出した曲です

3.

traP秋M3のCDに入った曲です(有料のCDなので一部のみ公開しています)

音楽を普段から聴いてるそこの君!DTMをしよう!!

リスナーとして音楽を普段から楽しんでいるあなたへ伝えたい!作曲を始めることによるメリットは数多くあります。

とりあえず手を出してみる場合

「曲を聴くときに楽しめる視点が増える」ということが非常に大きいです。作ってみて始めて分かるあの曲の良さやかけられた手間、知識、技術などは計り知れません。もちろんリスナーとしてひたすら聴いて感じて楽しんだり、素晴らしい理由を考えたりして楽しむのはとても良いことですが、限界はあります。もっと視点が増えたらもっと楽しくなると思いませんか?

「知識や技術を手に入れた作曲家としての目線で見てしまうので、初めて曲を聴いたときの純粋な気持ちが楽しめなくなる」という意見もあるかもしれません。しかし、気持ちと考え(感性と理性)は十分両立しうるものですし、そもそも瞬時にそういったことを考えてしまって気持ちより先行、干渉するという事態は、"経験豊富で環境が良く、耳コピも理論もよくでき、瞬時に考えられる†プロ†"にしか起こらないので心配する必要はありません。いきなりなんでも認識でき、それらを素早く処理できるとは、さすがに自身を買いかぶり過ぎです。また、問題があるとすれば、それは作曲を始めたことではなく鑑賞態度です。少なくとも私は(まだ)そのような事態に陥ったことも陥りかけたこともありません。

traPでは曲作りはもちろんのことながら、ゲームのBGMや効果音の制作を行ったり、サウンド以外の班に参加したりできますから、様々な分野に触れられるのが強みです。気が変わればいつでも転向できますから、とにかくやってみると良いです。

始めから本気で取り組みたい場合

「自分の理想の曲を実現する」という何にも代えがたい目標が手に入ります。もちろんその道は長く果てしないですが、その過程では様々なものが手に入り、楽しいことがたくさんあります。

一曲を作ってすぐは、もっとこうしたら良かった、と反省点が多く浮かぶかもしれません。しかしそれは次に改善すれば良い話ですし、時間が経つとそれなりに自分の曲には愛着が湧いてくるものです。何よりも楽しく続けることが大切です。(これは真剣さと両立します)

そして、そうした「理想の曲」のイメージが固まっている、自分の良いと思うツボを理解し言語化できているのであれば、そうしたことはたとえリスナーとして得たものであっても、大いに役立ちますし、そのイメージや理解の解像度も上がることでしょう。

自分には「理想の曲」のイメージがないという方もいるかもしれません。一つの曲単位で魅力を感じる人がいれば、アーティスト単位、ジャンル単位などで魅力を感じる人もいますからね(私は曲とジャンルです)。しかしやることはそこまで変わりません。模倣する対象が違うだけです。あらゆるメジャーな芸術について言えば、創作者はまず始めに他の模倣から入るものです。あなたはリスナーとして熱意をもって音楽を楽しんできたはずですし、その中でも好きな[曲、アーティスト、ジャンル]について語れる人は明らかにこの段階で有利と言えます。

もちろん自分で理想の作品を作りたいということが原動力だったけれど、それを作る過程、努力で生まれた自分なりの思想があることで、ただ作品だけがあるよりも何倍も価値があると考えることもできますから、それを他人にやってもらうのではなく自分でやることには意味があると言えます。(これは余談ですが、これは哲学のような思想、論考の世界においても同様で、自分で考え出した概念や発想を他の著作に見つけてしまったとしても、自身の力で行った思考の過程にこそ意味があるのだから悲観することはないのです。ショーペンハウアーの受け売りですが。)

まとめ

とにかく、いずれにせよリスナーとしての経験は作曲者にとって有用であり、逆も然りだということです。心を豊かにするという意味でも、創作活動を始めてみませんか?少なくともDTM自体楽しいので(もちろん同時に苦しいこともありますが)、ぜひ気楽に。無料で始める方法やその際の心構えなどは後述します。

音楽理論の話

こうしたDTM系の記事でしばしば論点となるのが、音楽理論の要不要の話です。しかし、これは難しい問題でありながら、そこまで大したことではない問題でもあります。音楽理論はしょせんツールでしかないからです。目的を達成することが第一なのですから、手段に関する論は二次的なものです。そこには(個人の思想を除いて考えれば)倫理的な問題も存在しないので、一層手段に関する問いは、いかに目的を達成するかの一点になります。しかしながら、この点で初心者というものはずいぶん悩みがちなことを知っています。

まず大切なのはあなたの目的です。好きな[曲、アーティスト、ジャンル]があるのなら、当然それに類した曲を作ることになりますが、その特徴によって音楽理論の必要性は大きく変わります。ポップスならある程度は必要ですし、ジャズやクラシックならかなりの程度必要かもしれません。ロックやトランスは基礎的な部分で十分でしょうし、テクノには必要ないかもしれません。そもそも確たる理論がない(まだ研究段階にある)ジャンルもあります。

そして当然楽器などの音楽経験や音感、いわゆるセンスなどの有無も影響します。あればオプションでしかないかもしれないですし、なければ理論に頼らなくてはいけないかもしれないでしょう。ところで、有名なアーティストが「感覚だけでやっている」と言ったり、理論の不要性を強調したりすることはよくあります。音楽という感情に直結した芸術の性質上当然出てくる主張ではあります。しかしながら、私たちはそれを無批判に信じて良いのでしょうか?懸念すべき点はいくつもあります。それは生存バイアスかもしれませんし、そうした方はたいてい理論のことは普段から考えずに過ごしているので正確さは信用できないかもしれません。それに、私たちとは一般に経歴も環境もなにもかも前提が違います(レベルの高低差とは限りません)から、そうしたことを鑑みなければいけません。そうした人たちにとっては理論は必ずしも必要ないものでしょうし、私のような何もない人であれば理論は救世主になり得るでしょう。ただ、一方で理論には感覚を整理するという側面がありますから、そうした感覚や経験ですべて済ませられる方にも恩恵はあると考えます。

また、理論にもそれぞれのジャンル向きのものがあるので、それもまたややこしいところです(ポップスをやるのにクラシックの理論をやる必要は基本的にありません)。下記のサイトをまったり見てみるのが良いでしょう。現代において作曲を始めるにあたって最適なサイトなのかなと思います。

SoundQuest - 新しい音を見つけよう
SoundQuestは、巨大な音楽理論の情報サイトです。 ポピュラー音楽理論、ジャズ理論、クラシック理論、それぞれを対比させながら学ぶ音楽理論コンテンツや、音楽理論・DTMに関する話題で交流ができる掲示板があります。

その他にもSoundQuestのような音楽理論系に限らず、多くの記事や動画がまとまっている過去記事はこちらです。

SNS大炎上!「読むだけで作曲は一瞬だよ」5000兆歳現役作曲家がオススメする衝撃の作曲法が話題に!【新歓ブログリレー2021 38日目】
こんにちは、カシワデとリキッドです。こちらは新歓ブログリレー 2021 38日目の記事です。 この記事では、普段からDTMをしている2人が参考にしているサイトや、これからDTMを始めたい方に読んでもらいたいサイトなどをまとめて紹介します。 昨年も同様の記事を書いておりますので、是非参考にしてください! DTMができるようになるポイント5000兆選!元カレは?出身は?本名は?徹底調査しました!【新歓ブログリレー2020 12日目】こんにちは、カシワデとリキッドです。こちらは新歓ブログリレー 2020 12日目の記事です。 新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます!皆さんの中には新たにDTMを…

私にはこうしたサイト、動画などを大学入学前にかなり見ていたという過去があります。もちろんこれには向き不向きがあり、いきなりモチベーションが高い状態なら、理論も実践も多いに興味があって、目的も手段もはっきりしているので私のように事前にそうした記事ばかり読んでも満足することはないでしょう。ところが、実際にはそれで満足してしまって、作る段階にいかないという人や、始めからすべて理解しようとして挫折してしまう人(理論とは言っても身体感覚や聴感とリンクしているのだから当然です)が多くいるというのも事実です。多くの場合、ジャンルや条件次第ですが、先程の場合分けで示したように、そもそも目的のためには必要なかったり、必要があったとしても基礎的な部分(スケール、ダイアトニックコードなど)のみで良かったりすることがありますし、それぞれ必要になったら少しずつやっていけば十分なので気負うことはまったくありません。

ところで、もちろん目的には"曲を作ること"が入るのはもちろんですが、"曲を聴くこと"も入れることができます。理論を知っていると、良いと思う部分に名前をつけることができ、理由もある程度与えられますので、とても楽しいです。一定数、理論自体が目的になりもはや理論オタクと化す人もいます(ただ、悪いとは言いませんが、今の時点でそうなりたいという人は読者にはほぼいないでしょう)。もちろん、ただ聴いて楽しむことを否定するものではないですし、理論を真剣にやるなというわけでもないです。社会にはびこる感性と理性、趣味と仕事や勉強の対立は無用かつ誤りです。

これは余談ですが、本気でやりたい場合に限っては、とにかく感覚、理論、知識、演奏技術、お金、時間、手間、先輩など、使えるものはすべて使ってください。どれかを諦めるなら、他のもので補うだけの話です。もうすでに狂っているならそれぐらいやりましょう。

DAWの話

DTMをするにはDAWというソフトが必要です。もちろん本格的にDTMをするのであれば、有料のものを使うことは必須条件と言えますが、試しに始めてみるという点では体験版や無料のもので十分です。

金欠の話と絡むのですが、前期が過密になることを避け夏休みに入ってからアルバイトを検討しようと思っていた私は、夏休み後半までアルバイトをしていなかったので、DAWを買えないまま長い期間体験版の状態で曲を作っていました……(冒頭で挙げた3曲のうち、最初の2曲は体験版で作っています)

私の使っているFL Studioの場合だと、体験版での機能制限はほぼないのですが、保存したプロジェクトファイルを開くことができないので、一度作り始めたらソフトが落ちる(PCの電源を落とす、PC自体が落ちる)までに作り終わらなければいけないという縛りが発生していました笑。これのおかげですんなり作りきれたという側面も否定できませんが、かなり短期集中で無理していたので、推奨しません。計画的に動きましょう。

落ちたときの嫌な記憶

DAWの種類については基本的に試しにインストールしてみて、最も使いやすかったものを選べば良いのですが、普及率の高さ(トラブル解決のしやすさ)やジャンルによる向き不向きなども考慮するとなお良いです。私の使っているFL Studioはダンスミュージック、電子音楽向きであり、安くて起動が早いという特徴があります。メジャーどころのDAWはたいていWindowsでもMacでも動かせるので、基本的にOSの心配は要りません。

お金の話

DTMは課金ゲーと言われることがあります。DAWの話でお察しのように、そもそも最初にDAWを買おうと思う時点でお金が必要になるのもそうですが、なによりお金をほぼかけずとも感覚や理論、知識、経験で大いにカバーできる、メロディ、ハーモニー、リズム、曲構成などをいくら鍛え上げても、残念なことに音がしょぼいと最強にはなれないという現実があるからです。(それを突き抜けてくる天才も存在しますが)

あとは音が良くないとモチベーションも保ちにくいですし、ジャンルによっては音作りの沼にハマってしまい、時間を浪費してしまいます。しょぼい音源をいじるよりは、最初から良い音源を使ったほうが時短でき、かついい感じになりやすいですし、作曲部分(メロディ、ハーモニーなど)へ時間を確保するためにも買ったほうが良いです。

ところが、学生DTMerにとって金欠は永遠の課題です。そこでアルバイトの話や、プラグインのセール事情について紹介しておきます。ブログやYouTubeなどといったところからの自力での収入がある場合や、金銭的支援が得られる場合は除き、基本的にはアルバイトでDTM関連へ投資をすることになります。

アルバイトについてはまずこちらの記事を参考にし、職種を決めましょう。私はメインで数学の塾講師(個別)、添削者、サブで家庭教師をやっています。

後は始めるタイミングも重要です。具体的な職場選び、準備、面接、試験、書類手続きなどで少なくとも1ヶ月は働き始めるのにかかると見ておいたほうが良いでしょう。そして実際に給与がもらえるのはさらに先になりますから、計画的に準備を進めましょう。

学業との兼ね合いもあります。1年次前期は特に授業のコマ数や課題が多く、非常に忙しいためです。さらに通学時間の考慮なども合わせると……なかなか大変です。実際に働くとしても、適切な時間のバランスをとらなくてはいけません。
(上記のことはすべて私の反省点でもあります……)

余談ですが、計画的に始めから本気で取り組みたいという人には、各社がこぞってセールを行うブラックフライデーに向けてアルバイトの計画を練るのがおすすめです。11月まではDAWや機材を揃えることに集中し、プラグインなどはブラックフライデーにまとめて揃えるという形です。アルバイトの(勤務)開始時期は入学~夏休み期間がおすすめです。

また、DTMをやるのであればDAWソフト以外にもプラグインと呼ばれるソフトを使うことになります。例えば音を加工したり発生させたりすることができ、質の高い曲作りには欠かせません。DAWに付属するものや無料のものもあれば、非常に高価なものもあります。非常にその種類や制作会社が多く沼が深いので、初心者にとっては難しく感じやすいです。後述しますようにtraQやwiki、traP HackMDにて情報を得たり、先輩に質問したりすることができるので、プラグイン選びに迷いが少なくなるという意味でもtraP入部はおすすめです。

とはいえ、いきなりお金をかけるのは厳しいというのも事実かと思います。(思い切りよく決断できる人は多くないでしょう)そんな方のために、無料で始められるのに必要な情報が揃った過去記事がありますので、参考にしてください。(生音編電子音編)

ソフトシンセにも無料で使えるもの(Vitalなど)がありますし、フリーのプラグインはたくさんありますから、お金を理由に始めない、というのは極端で間違った話です。まずはとにかく手を出してみましょう。

DTMデビューのハードルの話

DTMをやるぞ!と思ってDAWのセッティングなど様々な困難を乗り越えた後にも、一曲作りきるという大きなハードルがあります。途中で出来が恥ずかしくなってしまったり、自身の未熟さゆえの非効率さ、面倒な作業に耐えられなくなったり。あるいは何も思いつかず寝かせてしまったり、分からないことが多すぎて調べるだけで一日が終わってしまったり。

そこで、私がよくやっている方法を紹介します。何か楽器が弾けてフレーズを思いつくことができるならこの限りではありませんが、まずは参考にしたい曲(好きな曲)を用意し、その曲を徹底的にパクるつもりで望むと良いです。著作権的に良くないのではと思うかもしれませんが、少なくとも他人がコピーした完成度の高い譜面を借りずに自力でこなす分には、完璧にコピーすることなど到底できず、似て非なる楽曲になります。また、他人がコピーしたものを使ったとしても、それはそれで分析によって力はつきますし、それを実際に実践して自力で新しいフレーズを作り出せば良いことです。(もちろん丸パクリはだめですが)

似たようなことはliquidさんの過去記事でも言われています。(意識低くやっていきたいという方はこちらの記事の方が参考になるかもしれません)

また、「1人をパクったら盗作ですが、100人をパクったらそれはあなたのオリジナリティです。」(liquidさん談)のように、この手法を続けて多数の曲、アーティスト、ジャンルを真似ていけばいずれ個性が生えてくるはずなので大丈夫です。

創作エンジョイ勢のための頑張らないDTMのススメ
忙しい人のための要約 手っ取り早く売れたい人は真似しないで下さい。 ←3回読んで下さい あくまで、自分の好きなように表現したい人向けの記事です。あしからず。 頑張らないための指針 ジャンルは無理に広げない 必要ないなら勉強しない 大好きな手癖を作る 好みのアーティストをパクってみる 理由 楽しみたいだけなのに、したくない勉強するのは嫌だから 辛い努力をするより、やりたいことをずっとやっている方が上達すると思うから 頑張ってパクろうとしても、そのとおりにはパクれないから。 この記事は、traP夏のブログリレー2019 第19日目の記事です。 19のリキッドです(@liquid1224)…

モチベーションが下がってしまうこともあるかもしれません。そんなときは目的に立ち返り、素晴らしい音楽に出会うこと、そして十分な休息と時間が必要です。身体や精神の健康はもちろんのこと、自分の原点とリスナーとしての心がけを忘れずに好きな音楽をディグり、探究することです。情熱がなければそもそも継続ができないし、楽しくもないので、根本の大事なものとして失わないようにしたいものです。

また、traPでは入部期間後にハッカソンという短期間でゲームなどを作るイベントが開催されるので、まずはそこへ参加し、とりあえず曲を完成させてみるのがおすすめです。私も参加しグラフィック班のメンバーと一緒にMVを制作しましたが、チームメンバーと交流しながら一つの作品が完成させる経験は貴重ですし、なによりメンバーに迷惑をかけたくないという強制力があるのがとてもよいです。

実際どんな感じで作ってるのさ

私の場合の実例をお話します。

なぜか分かりませんが、この手の話では作り始めるパートの順番を質問されている場合が多い気がします。私の場合、特に真似したい参考曲の箇所(多くの場合、いわゆるサビ)またはイントロから、という場合が多いです。メロディなど思いつくという方はおそらくそこから作り始めるのだと思いますが、あいにく私はそうではないので……パート内では、まずキックやベース、パーカッションなどのリズム系でビートを作り、コード進行をピアノで考えてメロディーをのせ、音色をシンセに置き換え……という順番が多いです。その後は編曲し、随時フェーダーやフィルターの調整などを行い、ミキシング・マスタリング……と続きます。その後はtraP部員以外にも楽曲を聴いてもらうために、ジャケットの制作、依頼や動画編集、告知などを行うことがあります。(ここも地味に大変だったりします)

こんな感じで音を並べ、抜き差しして展開を作ります
ベースを打ち込みます
コード進行を考えます
ピアノでメロディーとその副旋律を考えます
音量を調節し、プラグインなどを使って音を整えます

私のよく作るジャンルであるTranceやHardstyleはいわゆる電子系の音楽であり、出音(音色)の良さが非常に大切です。確かに音作りは大事ですが、それは後からできるようになれば良いので、こういった電子系ジャンルをやりたい人はまず一つ有名所のソフトシンセサイザーとそのプリセット(完成された音色)を入手し、サンプルパック(よく使う音が入ったファイル)を揃えることが最優先です。ジャンル標準だったり有名アーティスト監修だったりするものを導入するだけで格段に音が良くなります。お値段もそこまで張らないのでおすすめです。ただし、始めから買いすぎても使いこなせないので1つか2つで止めておきましょう。

今持ってるもののうち、おすすめのサンプルパックは、Tranceだとdave-parkinson-trance-essentials-vol-2-full-pack、HardstyleならOPS - Hardstyle Freebie Vol. 1&2です。プリセットについてはまだVitalとSpireしか持っていないのであれですが、Nhato Spire Essentials (とこれのVol.2)はとても良いです。

以下の記事にて、サウンド班の久石譲ことKashiwadeさんの例も参照ください。一曲を作り上げる工程がより詳しく書かれています。(全体的に私とは違った方法になっています)

曲が...曲が出来ていくぞ!!!!
寝てる間に自分の曲を書いてくれる妖精さんがほしい今日この頃。 こんにちは、19のカシワデです。traPのサウンド班に所属していて普段は曲を作っています。 大学生に夏休みの宿題なんてものはありません!自由に使える時間が無限にあります! この時間、何に使うと言ったらもちろん... 進捗 ですよね!!! 今回の夏のブログリレー記事では進捗が生まれる過程(曲が出来ていく過程)を綴っていこうと思います。 注意 以下作曲過程を綴っていきますが、僕自身作曲とは、DTMとは、mixとは何なのかが分かってないので記事の内容に不適切なものがあるかもしれません。そのことを了承したうえで記事を読み進めてくだ…
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traPのサービス(サウンド班)

さて、最後にどのようにして部内サービスが活用されているかをサウンド班の目線から紹介します。

wikiとtraP HackMD

wikiに過去の情報が集積されています
集会はDiscordで行われ、MDに概要を記入していきます

先輩方の有用な知見、機材情報、プラグイン情報、コンピ開催の詳細、講習会、班集会(通称"迂回")などについての情報がまとまっています。

以下はtraPの専用SNSであるtraQについての話です。

gps/times/(ここにusername)

自分のtimesでつぶやこう!

ここはそれぞれ一人一つずつ持っている、なんでも投稿OKなチャンネルです。twitterに似ており、気軽に投稿できるので、アクティブなメンバーはここを毎日使います。

日常や大学のことなどはもちろん、ここでは遠慮なく進捗や制作の行き詰まりなどの悩み事も投稿してみましょう。心優しい先輩方がたくさん教えてくださいます!(私も何度も助けられています、本当にありがとうございます)

team/sound/progress

wipはwork in progress(制作途中)の略です

サウンド班のメンバーによる、制作途中の音源や完成済みの音源をアップする場所です。スタンプやコメントなどたくさんの反応が貰えるので、とても励みになります。

過去の投稿からお気に入りの曲を見つけて、先輩の曲を聴くのもとても楽しいです。スタンプは積極的に打っていきましょう。

初めは投稿がはばかられるかもしれないですが、遠慮せずガンガンアピールしてください。聴いてもらえるだけ、上手くなる確率、モチベーションが上がる確率は高まります。

team/sound/sodan

誰かに相談できる環境は貴重です

timesでもよいですが、ここでアドバイスを求めると誰かが答えてくれます。自分のやりたいことがすべて出来た作品が「上手い」ということになるので、アドバイスを求めるときは、~な感じにしたいという希望を必ずセットで書くようにしましょう。(どんな曲も、それが表現したいものであれば素晴らしい曲になりますからね)

team/sound/plugins/sale

商人botがいます

ここは、先述したようにDTMerにとって重要なプラグインなどのセール情報が流れてきます。こういったプラグインは万円代は平気でかかることも多く(そして同時に大幅値引きされることもしばしば)、通常価格で買い続けると(普通は)破産するので、日々ここをチェックするようにしています。

この中でも買おうか迷うものは、自分のtimesでも良いですが一旦親チャンネルであるteam/sound/pluginsで質問してみると良い回答がもらいやすいです。

以下のようなことがあるので、traPという環境を生かして情報を共有し、お得に買い物しましょう。

・同価格でもっとましなものが他にある
・良いものだが割高
・安くてもそれに見合わない品質
・実は他のところが最安
・他の時期のセールが最安
・初心者には使いこなせない
・高品質だけど使い所がない
・向いてるジャンルが違う
・無料(ただし他の有料製品がないと使えない)

最後に

なんだかんだですが、

楽しんでDTMを続けられること

音楽を聴いて楽しむこと

とりあえずやってみること

目的、手段、前提をはっきりさせること

模倣をためらわないこと

が大切です!良きDTMライフを送れることを願っています。また、traPへの入部の検討の方もよろしくお願いします!

明日は@H1rono_Kくん、@kitajuくんの記事です。お楽しみに!

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この記事を書いた人
nosaerc

22B理学院のDTMオタク サウンド班所属 Tech-nation Recordsにもいます Uplifting TranceやHardstyleといったジャンルをメインに作ってます

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